出入国在留管理庁より『在留カード等読取アプリケーション』の無料配布開始

 出入国在留管理庁では、令和2年12月25日から在留カード及び特別永住者証明書のICチップの内容からその情報が偽造・改ざんされたものでないことを確認するための機能を提供する『在留カード等読取アプリケーション』の無料配布を開始しました。

偽造在留カードの判別

近年、偽造在留カードの利用が増えています。2017年に390件だった検挙件数が2018年には620件まで増えてきました。あくまで検挙数のみなので、出回っている数は年間30万枚ほどといわれています。

在留カードの偽造技術

偽造在留カードはホログラムや透かし文字などが巧妙に作られており偽造技術が上がっています。そのため、目視だけで見分けることが難しくなりました。そこで、在留カードに埋め込まれているICチップで偽造かどうかを判別する機能が注目されています。

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『在留カード等読取アプリケーション』

在留カードの偽造を判別するアプリやサービスは増えていますが、令和2年12月25日より出入国在留管理庁から『在留カード等読取アプリケーション』の無料配布を開始しました。導入目的は、次のように書かれています。

出入国在留管理庁では,在留カード等の社会的信用性を保護するために様々な偽変造在留カード対策を行っていますが,近年,券面の偽造技術の精巧化,有効な在留カード番号を使用した偽変造在留カード作成事案が発生するなど,これまで以上に偽変造在留カード対策が必要となっています。

 新たに導入する在留カード等読取アプリケーションは,在留カード等のICチップ内に保存されている身分事項や顔写真等の情報を読み取るためのものです。読み取った情報と,券面に記載された情報を見比べることにより,容易に偽変造の有無を確認することができるようになります。

 本アプリを出入国在留管理庁ホームページ等において無料配布することで,偽変造在留カード対策を強化し,より一層偽装滞在者対策を進めます。

出入国在留管理庁ホームページより(http://www.moj.go.jp/isa/publications/press/02_00002.html)

在留カードの偽造チェックサービスはこれまでも注目されてきました。出入国在留管理庁から無料で配布されるとのことで、多くの企業が利用することでしょう。

『在留カード等読取アプリケーション』対象OS及び利用環境

  • Windows8.1/Windows10
  • macOS10.14以降
  • Android6.0以降
  • iOS13.2以降

『在留カード等読取アプリケーション』配布場所

  • Windows版 ダウンロード専用サイト
  • macOS版 MacAppStore
  • Android版 GooglePlay
  • iOS版 AppStore

ダウンロードはこちらから
▶ 『在留カード等読取アプリケーション』サポートページ