近年、「不法就労」という言葉を多く聞くようになりました。本来であれば就労できない外国人が日本で働くことにより、雇用主も罪に問われてしまいます
今後さらに日本での就労受け入れを拡大していくことにより外国人雇用人口が増えていくことが予想される中で、偽造されている在留カードが横行されていることをご存じでしょうか?
SNSを通じて販売されていることもあり、外国人が捕まるケースも出てきています。さらに、偽造の在留カードだと知らずに働かせてしまうと、雇用主も罪に問われてしまいます。
そうならないためにも、在留カードの知識を持ち、偽造カードかどうかを見分ける必要があります。この記事では、偽造在留カードの現状とおすすめサービスを紹介します。
偽造在留カードに注意
日本での外国人雇用が5年前に比べて2倍になったというデータがあります。今後さらに日本での就労受け入れを拡大していくことにより外国人雇用人口が増えていくことが予想されます。
その際に、雇用主が注意すべきことのひとつに「在留カードが偽造ではないか」があります。外国人が就労可能かどうか、在留カードを使って確認しますが、それ自体が偽造の場合があり被害が増えています。
実際に偽造在留カードを製造する外国人が捕まったり、SNSで販売しているケースなども見受けられます。まずは、偽造在留カードとはどのようなものか、またそれによる被害の例を見ていきます。
偽造在留カードとは
まず、在留カードとは3ヶ月以上の中長期在留者に交付されるものです。個人情報や、在留資格や期間、就労可否などが記載されています。また、在留カードには,偽変造防止のためのICチップが搭載されており、カード面に記載された事項の全部又は一部が記録されます。
この在留カードが、事実とは異なる情報で製造されて業者が販売しているということがおきています。実際は滞在や就労できない外国人が持ち、仕事の面接時に提示していることなどがあります。偽造カードを作っている人や持っている人はもちろん犯罪ですが、気付かなかったとはいえ利用している外国人を雇ってしまった人も犯罪になるので注意が必要です。
偽造在留カードによる被害
実際に偽造された在留カードを持っていた留学生を雇ったとして、とある食品加工工場が書類送検になったことがありました。その時は、従業員の60%以上がベトナムやネパールの留学生だったそうです。なかなか人手が集まらない中で、留学生は貴重な人材でした。
社長は「偽造の在留カードが横行しているなんて…」と予想もしていなかったそうですが、わからなかったでは済まされません。 その結果、雇う人を減らし、受注する件数も減らし売上が下がったそうです。
このようなことにならないためにも、在留カードが偽造かどうかを見分けなければなりません。
偽造在留カードの見分け方
在留カードが偽造かどうかを見分ける方法を紹介します。少しアナログではありますが法務省が推奨している方法です。カードを実際に手にもって確認してみましょう。
①在留カードを傾ける
まずは、在留カードを手にとって上下左右に傾けて次の3つに不備がないかの確認をしましょう。
・絵柄がグリーン色に変化
・左端がピンク色に変化
・ホログラムが3D的動きをする
②透かし文字を確認する
暗いところで在留カードの表面から強い光を直に当てて透かして見ると「MOJMOJ…」の透かし文字が見えます。
③在留カードの番号を調べる
出入国在留管理庁のWEBサイト「在留カード等執行情報照会」では、在留カードの番号をはじめとした必要事項を入力すると、入力されたカードの番号が失効していないかを確認することができます。
『ビザマネ』導入で「不法就労助長罪」を防ぐ
「ミスなく」「抜けもれなく」と意識をしていても、人の目だけでは限界があるのも事実。複数チェックやルーティン化などで対策する場合も多いかもしれませんが、近年ではクラウドサービスを導入する企業も多くなっています。
そこで今回は『ビザマネ』を紹介します。雇用主を「不法就労助長罪」から守るために生まれたシステムで、サービス提供開始から9ヶ月間で17件もの不法就労を予防しているという実績を持っています。ここでは、『ビザマネ』を導入するメリットを3つ紹介します。
ここがスゴイ!①:入社書類回収がラク!
『ビザマネ』では、入社書類の回収をペーパーレスにしており、雇用主の負担を減らします。回収方法は、スマートフォンで撮影して提出するだけ。その内容を『ビザマネ』が読み取り、就労可能かを判断します。
ここがスゴイ!②:ハローワークへの提出書類の作成が可能!
入社時に提出が必要な「外国人雇用状況届出書」を作成し提出します。雇用した外国人の保険加入有無などにより様式がかわり、間違ったもので提出したり内容に誤りがあるだけで罰の対象となります。もちろん、提出していない場合も同様です。そうならないように『ビザマネ』がサポートします。
※¥100/人/月のオプション機能
ここがスゴイ!③:在留カード期限の管理が自動!
就労中の在留カードの管理は、雇用する外国人が多くなればなるほど大変になります。「忘れていた」「知らなかった」ということもあり得ます。ひとつずつ確認していては大変な管理も、『ビザマネ』では自動アラートを配信するので心配は不要。抜けもれなく、外国人を安心して雇用することができます。
まとめ
「特定技能」の在留資格により外国人の就労受け入れが拡大されたことにより、今後日本ではさらに外国人雇用が増えてくるでしょう。「不法就労助長罪」にならないためにも、労務管理は抜けもれなく実施しないといけません。
もちろん、人の目で実施することは可能ですが、なかには偽造在留カードを利用したりというような不正もあります。そこで外国人向けの労務管理システム『ビザマネ』を利用すれば外国人1人あたり400円から利用可能となり、書類の回収や在留カード期限のチェックなどをクラウド上で完結することができるのでおすすめです。