要注意!出回っている偽造在留カードの最新情報

出回っている偽造在留カードの見分け方

外国人を雇用する時、まずはじめに何をしていますか?在留資格や在留期限の確認、ハローワークへの提出書類や雇用契約書の準備などやるべきことはたくさんあります。
それらはすべて外国人の持つ「在留カード」の情報をもとに確認することが多いでしょう。しかし、もしその在留カードが偽物だったら?偽物の在留カードを持つ外国人を雇用してしまったら?残念なことに「知らなかった」「わからなかった」では済まされないのです。
そこで、外国人労務管理システム「ビザマネ」で複数発見されている偽造在留カードの最新情報をお伝えします。

偽造在留カードに注意

日本での外国人雇用が5年前に比べて2倍になったというデータがあります。今後さらに日本での就労受け入れを拡大していくことにより外国人雇用人口が増えていくことが予想されます。

外国人を雇う場合、雇用主が注意すべきことのひとつが「在留カードが偽造ではないか」。外国人が就労可能かどうかは在留カードを使って確認しますが、それ自体が偽造の場合があるので注意が必要です。

在留カードとは

出入国在留管理庁では次のように紹介されています。

在留カードは,新規の上陸許可,在留資格の変更許可や在留期間の更新許可など在留資格に係る許可の結果として我が国に中長期間在留する者(中長期在留者)に対して交付されます。

出入国在留管理庁(http://www.immi-moj.go.jp/tetuduki/zairyukanri/whatzairyu.html)

在留カードには、外国人の氏名、性別、国籍などの基本情報や、在留資格、在留期間、就労の可否など日本で滞在するうえで必要な情報が記載されています。つまり、日本に中長期滞在する外国人の身分証明書です。

外国人を雇用する場合は、不法就労にならないように在留カードで就労可否や業務内容が該当するものかを確認することになります。

偽造在留カード所有者を雇用した場合

外国人を雇用する場合は在留カードの確認が必須となりますが、それは在留カードが「本物」であることが前提です。近年、在留カードを偽造・販売するという事例が増えています。SNSを通じて販売したり1枚数千円という安価でやり取りされていることなどから、手に入れやすくなっています。偽造在留カードが利用されることは、決して珍しくないのです。

もし偽物であることに気付かず雇用をしてしまった場合は、残念ながら「不法就労助長罪」となり3年以下の懲役または300万円以下の罰金(もしくは併科)となる可能性があります。たとえ「知らなかった」「気付かなかった」としてもです。

偽造在留カードによる被害

実際に偽造された在留カードを持っていた留学生を雇ったとして、とある食品加工工場が書類送検になったことがありました。その時は、従業員の60%以上がベトナムやネパールの留学生でした。なかなか人手が集まらない中で、留学生は貴重な人材でした。

社長は「偽造の在留カードが使われているなんて…」と予想もしていなかったそうですが、わからなかったでは済まされません。 その結果、雇う人を減らし、受注件数も減らし売上が下がるという結果になりました。

最新版!横行している偽造在留カード

偽造在留カードの利用は課題となっていましたが、近年はかなり巧妙に作られており、本物と見分けるのが難しくなっています。次の画像の在留カードは2020年6月に実際に使われていた偽造在留カードです。

この偽造在留カードは本物とどこが違うのでしょうか。ポイントは2つあります。

①在留期間・有効期限の数字が半角

在留期間や左下の在留カード有効期限の数値が全角は半角かを確認してみましょう。これが半角になっている、もしくは半角と全角が両方使われている場合は偽造在留カードの可能性があります。

画像の在留カードは左側が偽造、右側が本物です。比べてみると、偽造在留カードの在留期限や有効期限がすべて半角で書かれています。非常に細かい部分になるので、一度見ただけでは見落としてしまう可能性があります。注意深く確認してみましょう。

②右下の角印が綺麗すぎる

在留カードの右下には、交付者の角印が押されています。2019年「法務大臣之印」それ以降は「出入国在留管理庁長官之印」となっています。

これらの角印が、左の画像のようにまるで印刷されたかのうように綺麗なものは偽造在留カードの可能性があります。本物は右の画像のように、文字や枠がかすれていたり滲んでいたりすることが多いです。

在留カードの番号は失効していない

在留カードが有効かどうかの確認のために、入国管理庁のサイトにて在留カード番号失効情報照会を実施している企業は多いはずです。もちろん、在留カードの番号が有効かどうかを調べることはとても重要です。

しかし、最近出回っている上記のような偽造在留カードは存在する有効な在留カード番号が使われています。つまり、それだけでは、在留カードを偽造かどうかを見分けることができません。

出入国在留管理庁 在留カード等番号失効情報照会

偽造在留カードをチェックするには

このように偽造在留カードが横行し、さらに本物と見分けることが難しくなっています。さきほど紹介した例は最新のものですが、今後さらに見分け方が難しくなる可能性もあります。どのようにして偽造在留カードの使用を防げば良いのでしょうか。おすすめのサービスを2つご紹介します。

ビザマネ

外国人特有の労務管理を一貫して行っているサービスです。在留カードをビザマネ上にアップロードし、その外国人が雇用可能かどうかをチェックします。その際に、偽造在留カードの疑いがある場合はアラートが出ます。さきほど紹介した偽造在留カードは実際にこのビザマネで発覚したものです。

さらに、ビザマネでは在留期限の管理やハローワークへの提出書類の作成(オプション)なども行っています。

『ビザマネ』について詳しくはこちら

ザイマネ

在留カードのICチップ情報を照会・保管して偽造かどうかを確認するサービスです。先述の通り、入国管理庁の在留カード番号失効情報照会では偽造かどうか100%確認することができません。しかし、在留カードのICチップはそれが簡単に見分けられます。

専用端末の用意はとても高価ですが、ザイマネはスマートフォンにインストールするだけで簡単に利用することができます。
※2020/12/31まではAndroid端末のみ、以降はiOS端末のみの予定。

『ザイマネ』について詳しくはこちら

まとめ

外国人雇用の際に偽造在留カードを利用させてしまった場合、たとえそれに気付かなかったとしても罰が科されます。近年出回っている偽造在留カードはとても巧妙です。見た目や透かしもそっくりで存在する在留カード番号を利用しています。

外国人労務管理システムの「ビザマネ」では、在留期限の数字や発行元の角印の不自然さから偽造在留カードを見分け不法就労を防ぐことができました。

しかし、今後はさらに見ただけではわからいような偽造在留カードが出回る可能性があります。偽造かどうかを確実に見分ける唯一の方法は在留カードに含まれるICチップです。不法就労助長罪にならないために、偽造在留カードについて最新の情報収集や対策をしなくてはなりません。